今回の感染症でわかった事 真菌

2020.09.27 (火)

新型コロナウィルスでわかった事

  1. 真菌とは?
     真菌とは、俗に言う「カビ」の総称である。以下で述べるごとく、ヒトと同様真核生物である。真菌類には、キノコ類も含まれているが、真菌症を起こす病原真菌の主体は、糸状菌と酵母様真菌である。一般的に我々が目にする病原真菌は、この2種類のうちの何れかの形態であるが、糸状菌と酵母状真菌の両方の性質を持つ真菌(二形性菌という)が少数知られており、重要な病原真菌が含まれている。また、Pneumocystis jiroveciiニューモシスチス イロベチイという、かつては原虫に分類されていた特殊な真菌もある。
     真菌は、環境中の様々な場所に存在しており身近な微生物であるが、表在性皮膚真菌症(いわゆる水虫など)を除けば、健常者に感染する真菌は少なく、多くは日和見感染症の病原体である。しかしながら、一旦発症すると治療に難渋することが多い。

  2. 細菌、哺乳類細胞との比較
     真菌は、哺乳類細胞と同様、核膜に囲まれた核を持つ真核生物である。ミトコンドリアや小胞体などの細胞内小器官も有する。細胞膜は、リン脂質二重膜と数%のエルゴステロールから構成される(真菌学ダイジェストの表を参照)。エルゴステロールは、抗真菌薬の標的の一つとなっている。ヒトのステロールであるコレステロールと構造的に類似している。細胞壁は、グルカン、マンナン、キチン等の多糖類が主成分であり、グルカンも抗真菌薬の標的の一つとなっている。多くの真菌は、1,3-β-D-グルカン>1,6-β-D-グルカンであるが、クリプトコックスやトリコスポロン等の担子菌類は1,3-β-D-グルカン<1,6-β-D-グルカンである。

  3. 真菌の分類
     酵母様真菌と糸状菌

  4. 増殖様式
     酵母は二分裂または出芽によって増殖することが多い。一方、糸状菌は菌糸と胞子の形成が特徴となる。

ガンジタ菌、大腸菌、寄生虫の存在

病気-癌、パーキンソン、ALS、難病、すべての病気に菌の存在があり関係している

この菌をたたかないと治らない

カンジダ属の真菌(かび)による感染症。カンジダは口の中、消化管、腟に常に生息していて、通常は人体に害を及ぼさないが、特定の条件下では、粘膜や皮膚の湿った部分に過剰に増殖する。感染しやすい部位は、粘膜では口の中、食道粘膜、陰部の粘膜、皮膚では鼠径部(そけいぶ)、脇の下、女性の乳房の下、腹のたるみなど。「暑く、湿度の高い気候」「合成繊維の下着」「衛生状態の悪さ」「皮膚のしわに生じる乾癬などの炎症性の疾患」「抗生物質または免疫機能を抑制する薬剤の使用」「糖尿病や免疫機能を低下させる病気」などが、カンジダ症を起こしやすくなる条件として挙げられる。また治療に必要なカテーテルを挿入中の患者に見られる、カンジダ血症(カンジダが血液に入り込む)は重篤な病態である。